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200031
Vol.18 No.4

緩和ケア 2008年7月号

終末期医療における倫理的ジレンマと解決案

●特集にあたって
 インフォームド・コンセントの広がりに代表されるように,現代医療は医師が中心であった医療から,患者が中心の医療へと急速に変化を遂げている。医療従事者にとって医療における倫理は身近な問題となり,医療の実践や研究などさまざまな場面で「倫理」を意識せざるをえない。一方,医療の受け手である患者は開示された情報を手がかりとして,自らの意思で選択・決定することを求められている。実際,多くの患者たちは自発的な意思決定を行い,その意思決定に則って医療が行われている。
 このような流れの中にあって,行われようとする医療がその患者の生と死の分水嶺ともいえるような状況に置かれた時,患者の意思は簡単には定まらず,患者と共に家族の意向も大きく揺らぐ。医療従事者も,質の高いエビデンスや生命倫理の4 原則論だけで医療を選択することは困難であり,患者の病状や置かれた状況やこれまでに紡がれた人生への思慮深い対応が必要とされ,苦悩する。
 本特集では,特に医療の選択・決定に難渋する終末期に生じる倫理的ジレンマに焦点を絞り,まず,倫理的ジレンマを考えるうえで必要である基本的な知識を説明する.次に,具体的な場面として,効果の期待できない治療を最期まで続けることを希望する患者の選択をどう支えるか,終末期における輸液,鎮静のあり方,再発・転移した末期がんに関する告知と患者の意思決定のそれぞれに関する倫理的問題点とその解決について,さまざまなバックグラウンドをもつ専門家から見解を提示する。同時に,現場の倫理的問題に対処する方法として,終末期医療に特化した看護倫理教育プログラムとシネマにみる終末期医療についても紹介する。
 本特集を通じて,医療従事者が終末期医療の現場で感じる倫理的ジレンマの解決の手がかりを得ることができ,これまで以上に,より充実した緩和ケアの実践につながることを願っている。
 

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目次

〔特集〕終末期医療における倫理的ジレンマと解決案

●特集にあたって
臨床倫理と終末期医療におけるジレンマ
人工的水分・栄養補給における倫理的ジレンマと解決案
  意思決定と家族の同意
  経管栄養の利点・欠点とインフォームド・コンセント
ターミナル・セデーションにおける倫理的ジレンマと解決案
  セデーションの定義と患者・家族の意思
  ターミナル・セデーションを行う要件からの考察
最期の挑戦と医学的無益性における倫理的ジレンマと解決案
  おまかせの医療から選ぶ医療へ
  患者の意思の尊重と治療
再発・転移した患者への告知における倫理的ジレンマと解決案
  臨床倫理アプローチ法から考える告知におけるジレンマ
  患者のQOLと家族の心理
ELNEC(End-of-Life Nursing Education Consortium)を用いた看護倫理教育
映画のなかではこうなった―終末期を描いた映画作品紹介
◆ショートレビュー
  看護師のジレンマ―最新の論文にみる終末期看護の現状
◆事例に学ぶシリーズ・2008
  ―こんなときどうする? 野の花の難渋分類への対応〈10〉 ディスコミ

◆特別座談会
  「緩和ケアにおけるスピリチュアルケアをどう捉え,実践するか」
●らしんばん
  ナラティブと民間療法
●現場で使える臨床心理の見方〈4〉
  バリントの精神分析・治療理論と緩和ケアの心理臨床
●緩和ケア―日常業務の知恵〈12〉
  計画実施と入棟後の管理(2)
●いのちの歌
  「ラジ丸」くん
●海外事情
  オーストラリアの小児緩和ケア事情
●暮らしのなかのリンパ浮腫ケア〈4〉
  自己実現とリンパ浮腫―等身大の自分を生きる
●在宅ホスピス物語〈14〉  
  遂げられなかった思い
◆特別寄稿
  在宅ホスピス・緩和ケア基準作成の試み

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