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200036
Vol.19 No.2

緩和ケア 2009年3月号

在宅移行のためのマネジメント

 がん対策の医療政策に基づいて,がん医療の均てん化,緩和医療(ケア)の普及が急速に広まっており,地域がん診療連携拠点病院となった急性期病院でもがん医療に重点をおくようになってきている.それは地域がん診療連携拠点病院の要件である緩和ケアチームを立ち上げたり,相談支援センターを設けることなどが積極的に行われていることに現れている.今や,がん医療においては,化学療法,手術療法,放射線治療,緩和ケア,そして地域連携,在宅ケアということが当たり前になろうとしている.
 しかし,入院期間の短縮化もあり,入院中の医療をそのまま継続しながら退院する場合や,時には病状が悪化している状態でも退院,転院になる場合もある.患者・家族が療養の場所を選ぶことができない現状がある.患者・家族は,退院後の患者の病状や医療処置への対応に不安をもちつつ退院することになってしまっている.そのような状況で退院した患者・家族は自宅でどのような生活を送っているのか,地域で継続して関わる医師,看護師には問題なく対応してもらえているのかなど,患者の生活が病院から自宅にスムーズに移行できているのだろうかと気になることもある.
 在宅ケア,緩和ケアの推進という流れの中で,患者が,病院からスムーズに自宅での生活にもどることができるためには,「在宅で生活する」ということについて,病院の医療者がどのように認識しているかが大きく関係すると思われる.患者が,在宅で過ごすことを願っているからといっても,退院して自宅に戻るだけでQOL が向上したともいえないだろう.
 患者が「自宅で生活できる」ということを視野に入れた退院時に向けてのマネジメントについて,病院の医師・看護師はどのように考えて患者の準備を行っているだろうか.地域で診療,訪問看護を行っている医師・看護師は,病院から退院した患者の生活をどのようにして支えているのか.本特集では,自宅で過ごす進行がん患者の生活を視野に入れた入院中の症状マネジメントの方法,地域との連携のために病院からの情報提供,依頼はどのように行われることが,患者・家族のQOL の向上に繋がるかということを考えてみたい.

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目次

〔特集〕在宅移行のためのマネジメント

●特集にあたって
本当に求められている地域医療連携とは
在宅ケアの視点からみた急性期病院に求められる地域連携
地域における緩和ケア病棟の役割
 ―西胆振在宅ホスピス・ネットワークの構築と連携
 ―在宅医療機関との連携の試みと活動の実際
退院支援における医療ソーシャルワーカーの役割と実際
退院支援における看護師の役割と実際
薬剤師からみた地域連携
 ―緩和医療における薬薬連携の現状と課題
 ―保険薬局の抱える現状と課題
事例でみる在宅移行と地域連携
 ―病院から依頼された困難な事例
 ―病院との連携が良好で患者・家族も満足できた事例
 ―地域との連携がうまくいった事例・いかなかった事例
地域連携のための病院看護師たちの新たな試み
 ―電話インタビューと地域での体験研修

らしんばん
 緩和医療と薬剤師
いのちの歌
 ぷれぜんと
海外事情
 英国ホスピスの旅(3)―ホスピスを支える英国人の考え方
コミュニケーション広場
 ドイツ最初のエイズホスピス所長ティレ・ケルコヴィウス氏の講演会
 緩和ケア相談サロンの取り組み
在宅ホスピス物語18
 ケアの力―ケアをめぐるある風景
R E P O R T
 第2 回対人援助・スピリチュアルケア研究会
カンファレンスから学ぶ緩和ケア1
 ホスピス病棟におけるカンファレンスの実際
 ―淀川キリスト教病院の場合
 現場で使える臨床心理の見方, 臨床心理の見方と医学の見方の橋渡し
緩和ケア―日常業務の知恵16
 症状緩和(2):薬物療法概論②
特別収録
 「STAS ― J の使用経験とこれからの課題2008」開催報告

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