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Vol.21 No.6

緩和ケア 2011年11月号

活用しよう! 緩和ケアの新しい薬剤

 10 年前と比べると,緩和ケアで使用する薬剤は格段に増えた.この数年もやはり,新薬が次々と投入されている.今回の特集では,この数年間に新規に認可を受けた緩和ケアで使用する薬剤についてまとめた.
 執筆者は,薬剤について詳しいのはもちろんのこと,がん緩和医療に携わっている経験が多い方にお願いをし,その薬剤のがん緩和ケアでの応用について詳しく述べていただいた.
 薬剤の説明では,「今までの薬剤と比べて何が新しいのか」をまとめていただいたあと,症例に沿って薬剤の使用方法や使用中の観察項目の注意点を具体的に述べていただいた.最後に,その薬剤を「使いこなす」ためのポイントを,医師のみならず,看護師や薬剤師にとっても役立つように執筆をお願いした.
 扱った薬剤は,オピオイドとして,医療用麻薬指定を受けておらず導入薬として期待されているトラマドール,日本で開発発売が先行する1 日用経皮吸収型フェンタニル,非オピオイド鎮痛薬・鎮痛補助薬として,わが国でも国際的に推奨されている高用量投与が認められたアセトアミノフェン,神経障害性疼痛の標準治療薬の1 つであるガバペンチンの誘導体であるプレガバリン,SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)として神経障害性疼痛に対する効果が示唆されているデュロキセチンを取り上げた.
 制吐薬としては,抗がん治療の制吐対策を一新しつつあるアプレピタント・パロノセトロン,抗精神病薬・抗うつ薬であるがセロトニン受容体への作用をもつことでがん患者の制吐にも有望であるオランザピンとミルタザピンを挙げた.
 向精神薬の新規薬剤としては,抗うつ薬のセルトラリンに加えて,メラトニン誘導体で睡眠リズム障害の治療薬としてせん妄や高齢者の不眠などへの応用が期待されるラメルテオンと,低活動性・混合性せん妄への応用が期待されるアリピプラゾールについて取り上げた.
 最後に,最近相次いで開発された排尿障害治療薬について取り上げた.本特集が,常に新しい知見を取り入れて,患者さんの苦痛が緩和されることに役立てばと思う.

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目次

〔特集〕活用しよう! 緩和ケアの新しい薬剤

特集にあたって
新しいオピオイドを活用する
 トラマールR カプセル
 ワンデュロR
 フェントスR テープ
 知識を磨く―アクレフR(フェンタニルクエン酸塩口腔粘膜吸収製剤)
新しい非オピオイド鎮痛薬・鎮痛補助薬を活用する
 高用量アセトアミノフェン
 リリカR,強力な助っ人
 知識を磨く―サインバルタR(デュロキセチン塩酸塩)
新しい制吐薬を活用する
 イメンドR・アロキシR
 ジプレキサR 錠
新しい抗うつ薬・制吐薬を活用する
 リフレックスR ・レメロンR
新しい向精神薬を活用する
 ジェイゾロフトR・ロゼレムR・エビリファイR
新しい排尿改善薬を活用する

らしんばん
 生活臨床という言葉を緩和ケアに根付かせよう
いのちの歌
 転 倒
わたしの大切なちょっといい話1
 妻のために笑顔になりたい―患者さんの想いを受けとめて
コミュニケーション広場
 “在宅ケアの質向上”に欧州からのヒント―団地の中のよろず相談所「暮らしの保健室」で自主勉強会
海外事情
 サンフランシスコのホスピス事情2― Hospice of the East Bay を中心に
架 け 橋
 緩和ケア×哲学3
R E P O R T
 大和・生と死を考える会18 周年記念講演会
 日本ホスピス緩和ケア協会創立20 周年記念大会
 第5 回日本緩和医療薬学会
 第24 回日本サイコオンコロジー学会
グッドデス概念を使って難しい状況を理解しよう1
 グッドデス概念って何?
在宅ホスピス緩和ケアにおけるチームアプローチ1
 これまでの取り組みと問題の背景
緩和ケアチームはその時,どう動いたか?5
 緩和ケアチームと病棟スタッフとの定期カンファレンス開催が,迅速な対応,退院につながった事例
 痛い!!でも痛み止めは増やしたくない―緩和ケアチームによる患者・家族の意向を尊重した関わりが有効であった事例
医療コミュニケーションの“コツ”6
 家族との関わりと医療者間のコミュニケーション

〔投 稿〕

症例報告
 献眼が終末期がん患者の遺族の悲嘆からの回復に有用であったと考えられた1 例
原  著
 地域の多職種で作成した調査票を用いた在宅死亡がん患者の遺族による多機関多職種の評価

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