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200057
Vol.22 No.2

緩和ケア 2012年3月号

知っておきたい! 新しいがん治療

がんの診断時から早期に緩和ケアを提供することが重要であり,その仕組みを具体的につくって
いく時期にきている。WHO(世界保健機関)は2002 年に緩和ケアの定義を改定し,対象を「生
命を脅かす疾患に起因した諸問題に直面する患者と家族」と明文化した。また,2010 年『New
England Journal of Medicine』に発表された遠隔転移のある非小細胞肺がん患者を対象とした
報告では,がんの診断時から早期に緩和ケアを併用した群では,標準的治療群に比較して有意に
QOL スコアが改善し,うつ不安スコアが良好であった。さらに,早期からの緩和ケア提供が生命
予後を改善する可能性も示唆されたことは,米国ではセンセーショナルな話題となった。
そうした流れの中で,私たちが進歩と変化を続けるがん治療の“up to date”を知ることが必
要不可欠となってきている。たとえば,緩和ケアチームとして,新しい抗がん剤による新しい副作
用対策にあたったり,抗がん剤の選択などの意思決定に関する相談を受けることもある。また,分
子標的治療は経口投与できる薬剤が多く,全身状態が悪くても在宅療養している患者に継続投与で
きるため,訪問診療などで在宅療養を支援する医療者として分子標的治療を引き継ぐこともあるか
もしれない。
この特集企画では,緩和ケア病棟や緩和ケアチーム,さらに在宅療養を支援する医師や看護師な
どの医療者が知っておきたい新しい抗がん治療について,各専門家が分かりやすく概説した。具体
的には,がん化学療法の専門医が,分子標的治療の概要と代表的ながんの分子標的治療薬の選択,
最新の制吐剤の概要や選択,がん化学療法認定看護師は副作用対策について解説した。また,放射
線治療の専門医が,最近の放射腺治療について述べた。さらに,がん治療のトピックスをそれぞれ
の専門家がまとめた。
この特集が,新しいがん治療を知るきっかけとなり,がん診断時から早期に緩和ケアを提供する
ことに役立つように期待したい。

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バックナンバー

目次

〔特集〕知っておきたい! 新しいがん治療

特集にあたって
がんの診断時から緩和ケアを提供する
―苦痛や苦悩に焦点を当てた支援の重要性
分子標的治療薬の概要と緩和ケアでの活用
悪性疾患における分子標的治療薬の選択
分子標的治療薬の副作用対策―皮膚障害を中心に
最近の放射線治療―緩和医療の視点から
抗がん薬治療と併用する制吐薬の進歩
〔Voice〕がん治療と緩和ケアに思うこと①
新しいがん治療とその可能性
ストロンチウム/重粒子線治療/陽子線治療/緩和ケアにおける強度変調放射線治療(IMRT /トモセラピー/経皮経食道胃管挿入術(PTEG)/腹腔・静脈シャント
〔Voice〕がん治療と緩和ケアに思うこと②

●らしんばん
私の緩和ケア人生
●いのちの歌
新しい絆
●レシピで団欒らん!
食欲不振に!フルーツティー
●R E P O R T
第130 回ホスピスケア研究会/第2 回在宅緩和ケアの教育・研修のための国際シンポジウム/第26 回日本がん看護学会
●体験者の語りを聴く
納得して決めること
●わたしのちょっといい話
看護師ががん患者の家族になって
●海外事情
Our Lady’s Hospice における多職種チームケア
●架 け 橋
緩和ケア×哲学
●T O P I C S
緩和ケアに関連した2012 年度診療報酬と介護報酬の同時改定について(1)
―診療報酬改定で示された方向性…

●緩和ケアチームはその時,どう動いたか? 最終回
チームで行うアドバンス・ケア・プランニング
在宅緩和ケアへの移行を病棟スタッフと共有した症例
●コミュニケーション広場
エンド・オブ・ライフケア看護学
●グッドデス概念を使って難しい状況を理解しよう
病気や死を意識しないで,希望をもち生きる
●在宅ホスピス緩和ケアにおけるチームアプローチ
在宅緩和ケアチームアプローチを行う場合に重要な視点
●紹介
災害グリーフサポート(JDGS)プロジェクトウェブサイト

〔投 稿〕

●症例報告
高用量塩酸モルヒネ持続静脈投与から塩酸モルヒネ徐放製剤
パシーフR への剤型・投与経路変更の経験
●調査報告
地域で行うデスカンファレンスの有用性と体験

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