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200067
Vol.23 No.4

緩和ケア 2013年7月号

高齢者ケアのスペシャリストから学ぶ緩和ケア

  わが国における緩和ケアは,その誕生の経緯から,がんを中心として発展してきた。さらに,2007 年に施行されたがん対策基本法における包括的がん診療の推進に伴って,がんの診断時からの緩和ケアが提唱され,がん患者・家族への緩和ケアはますます広がりをみせている。一方,急速な人口の高齢化とともに,がん患者の約6 割が65 歳以上の高齢者となり,緩和ケア対象者の過半数を超えている。このため,緩和ケアの臨床で医療者は,老いることから生じる身体的機能の変化や,認知能力の低下に伴う行動の変容など,高齢者特有の症状や反応に戸惑いや葛藤を感じつつケアを実践している。
 そうした現状から,がんを主軸とした緩和ケア従事者が,老いによる高齢者の特徴や認知症についての正しい知識・ケアの方法・家族への関わりなどについての理解を深め,そのエッセンスを緩和ケアの臨床に活用することで,より適切な緩和ケアが実践されると思われる。
 本特集では,はじめに,老いゆく高齢者の特徴やケアの考え方などについて総括する。次に,高齢者の全体像に理解を深める目的で,看護の視点からみた日常生活援助とその意味について,また医学的観点からみた高齢者の特徴や高齢者特有の症状,それらの症状に対する薬物療法の際の留意点や,観察のポイントなどについて解説する。さらに,高齢者ケアに従事するそれぞれの専門職が,身体機能や認知能力が低下していく高齢者の残存能力をどのように捉えて生活を支えているのか,具体的なケアの実際を踏まえて,がん緩和ケアに役立つポイントについて紹介する。また,高齢者を介護する家族の立場から,家族が直面するつらさについて述べ,家族への支援の視点を紹介する。
 本特集が,緩和ケアと高齢者ケアという2 つの実践の融合の場となり,高齢者ケアの視点を積極的に活用することで,より適切な緩和ケアを提供することに役立つことを期待したい。

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目次

〔特 集〕高齢者ケアのスペシャリストから学ぶ緩和ケア

特集にあたって
高齢者の見方を変えてみよう!─見方の幅が広がるとケアも変わる
高齢者および認知症患者に対するケアの工夫─日常生活援助の意味
老衰と緩和ケア─その人らしい生き終え方とは
高齢者に対する薬物療法の留意点と服薬管理
介護者である家族を支援する─家族の本当のつらさとは
●高齢者ケアの“こんな時”
 “食べる”を支える─チームアプローチが有効であった事例から
 “排泄”を支える─高齢者の特徴を踏まえた便秘のケアとポイント
 “動く”を支える─動けないことに対するリハビリテーション
●ショートレビュー
 高齢者の終末期における意思決定について

〔特別収録〕

アスベスト問題と中皮腫の緩和ケア〈1〉─疾患の特性・患者の状況・ケアの工夫
 

〔連 載〕

◆わたしのちょっといい話〈11〉
 語りかける声,聞こえてくる声
◆画像で理解する患者さんのつらさ〈8〉
 ママもうがんばれないみたいなの,ごめんね
 〔おさえておきたい! 〕
 親が終末期を迎える時の子どものケア

〔コラム1〕

●らしんばん
 がんサバイバーという臨床活動
●海外事情
 Guy’s and St.Tomas Hospitals 地域緩和ケアチーム見学

〔コラム2〕

○いのちの歌
 食物アレルギー
○ほっこり笑顔! 季節のおやつ2
 牛乳かん
○REPORT
 第15 回 日本在宅医学会大会

〔投 稿〕

◇短 報
 都道府県がん診療連携拠点病院における地域医療者支援・在宅療養支援を重視した緩和ケア病床設立の意義

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