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「緩和ケア」2014年3月号
死と正面からむきあう─その歴史的歩みとエビデンス 終末期ケアと〈お迎え〉体験

諸岡 了介(島根大学教育学部)

 日本における在宅ホスピス利用者の遺族を対象とした調査では,42〜46 %の患者にこうした体験があったという結果が出ている。また,欧米ではこの体験は,臨終期視像(deathbed vision)や近死意識(nearing death awareness),ヴィジョニング(visioning)などの名称で知られており,イギリスの緩和ケア・スタッフを対象としたFenwick らによる調査によれば,62 %がこうした体験をもった患者の事例を経験しているという。

 こうした〈お迎え〉体験について,これをもって魂やあの世の存在を確かめるものとする解釈があり,特に欧米の超心理学ではこの種の関心の下に,議論がなされてきた。しかしながら,終末期ケアの文脈では,さしあたりそうした次元の議論とは一線を画し,この体験を現在生きている患者の体験として捉え解釈する必要があるだろう。

 終末期ケアにおいて,こうした患者の体験がもつ意義に注目した議論としては,Callanan らや森田ら,清藤らなどがあり,本稿の議論もこれらの先行研究の延長線上にある。以下,海外における各種の調査研究やケアの手引きも参照しながら,終末期ケアにおける〈お迎え〉体験の意義や位置づけについて確かめておきたい。

◆ この文献の続きは、下記書籍からお読みいただけます。

Vol.24 No.2

緩和ケア 2014年3月号

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