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「緩和ケア」2013年11月号
死を意識した時に何を語り合うか ─苦痛と苦悩の中にある人間理解とセルフ・アウェアネス 「死にゆく人々とのコミュニケーション」を支えるもの

田代 志門(昭和大学 研究推進室)

 本特集では,緩和ケアに関わるさまざまな専門職が関わりに困難を感じた事例を取り上げ,ケアを提供する側の心の動きに焦点を当てて,事例を通じて得た「気づき」や「学び」についての反省的記述(reflective writing)を試みている。治療を拒否する患者,医療者との話し合いを拒む患者,「生きている意味が分からない」と訴える患者など,それぞれ緩和ケアの現場においてしばしば経験される代表的な「困難な事例」への関わりが丁寧に描かれている。

 ところで,通常こうした事例紹介においては,患者や家族の抱える「問題」が記述され,それを専門職がどのように「分析」し,問題解決のために具体的にどのような「介入」を行ったのか,という筋立てで事例の経過が整理されることが多い。医師であれ看護師であれ,チャプレンであれ,いわば緩和ケアの「専門家の介入」による「劇的な成功例」の紹介がそれである。そこでは,明日からの臨床にすぐ役立つヒントとして,分かりやすい形で,エキスパートの知恵やスキルを示すことが期待されている。

 もちろん本特集でも,それぞれの論考で記述されているユニークな関わりから,有用な知見を引き出すことはできる。けれども,ここでの目的はこうした「専門家の介入」それ自体を紹介することにはない。むしろここでは,関わりを続けている専門職の側の心の動きや振り返りそのものに意味を見出している。その意味で,本特集の狙いは若干「分かりにくい」かもしれない。では,なぜこのような一見ケアの「舞台裏」ともみえることについて考える必要があるのだろうか。

◆ この文献の続きは、下記書籍からお読みいただけます。

Vol.23 No.6

緩和ケア 2013年11月号

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