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「緩和ケア」2013年11月号
患者さんがくれた宝物 「俺はいつ死ぬんだ?」という問いの向こうにあるもの

野口 忍(北摂総合病院訪問看護ステーション)

 患者は,鶴見駿輔さん(仮名)55歳。妻と2人暮らしです。1年半前に,予後半年の大腸がん末期と診断を受けましたが,幸いにも治験や免疫療法で,1年余命が延長しました。しかし,3週間前に,主治医から「これ以上は積極的治療ができない。予後は2カ月。家で最期を迎えるなら往診医をいれましょう」と説明されました。

 往診が開始されましたが,みるみるADLが低下し,2週間前からPS(performance status)もグレード4になり,1週間前に訪問看護が開始されました。

 初回訪問時の鶴見さんの様子は,がん性悪液質,るい痩著明,終始険しい表情でした。横になると身体がつらいと言って,終日座位をとり,両下肢の浮腫が増強していました。看護師の声掛けにも応えず,うつむき,無言で,ようやく発した言葉は「何もしてくれなくていい」のひと言でした。その日は,バイタルサインズの測定しかできませんでした。

 他職種カンファレンスでは,今は否認や怒りの段階にあり,ケアを受け入れられない状況にある。もう少しこれまでの背景を聞いて,具体的なケアを考えていこうという結論に達しました。

◆ この文献の続きは、下記書籍からお読みいただけます。

Vol.23 No.6

緩和ケア 2013年11月号

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