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「緩和ケア」2013年9月号
らしんばん 慢性病としてのがん患者に大切なこと

高田 芳枝(栃木県立がんセンター 外来化学療法センター)

「とにかく治療を続けたい,続けているうちにがんが治る薬が開発されるかもしれない」
「この薬は高いけど,でももうちょっとで70歳になるから,安く医療が受けられるようになる,それまでがんばらないと損」

 治療を続けられる,それはその方の予後が延長できたという証です。本人や家族にとっても,社会とっても喜ばしいことだと思います。しかし,治療の継続が目的化していることに,疑問を感じることがあります。多くの方は,治療を開始する前に,化学療法の目的と治癒は望めず,がんとの共存を目指すことの説明は受けているのだと思います。でも,本人と家族の心情としては,現代の医療の進歩に期待をかけています。予後見込みが週単位,そのような時期まで化学療法を継続し,そのまま自宅で過ごし,看取りのために亡くなる直前に入院する,そんな方も珍しくはありません。有害事象の比較的軽い化学療法をギリギリまで継続することで,本人と家族が死を考える,死と向き合うという時間がなくなっているように思えます。治療の中止直後から急速に病状が進行し死を迎える,そんな方が少なくありません。

◆ この文献の続きは、下記書籍からお読みいただけます。

Vol.23 No.5

緩和ケア 2013年9月号

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