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「緩和ケア」2013年7月号
特別収録 アスベスト問題と中皮腫の緩和ケア<1>―疾患の特性・患者の状況・ケアの工夫

Helen Clayson(シェフィールド大学医学部研究員・バーロウ石綿疾患支援会)
秋山 正子(白十字訪問看護ステーション・暮らしの保健室)
中山 祐紀子(越川病院)
長松 康子(聖路加看護大学 国際看護学)

日本における中皮腫緩和ケアの状況

 日本では,中皮腫患者の数が,今後ピークを迎えようとしているが,本疾患の特性,また治療・ケアの方法について周知されているとはいいがたい。急に胸水が大量に溜まった時,「なんだろう」と診断に時間がかかってしまえば,あっという間に病状は進行し,患者はそのまま旅立ってしまう。その時,「ひょっとしてこの進行の仕方は,中皮腫かもしれない」と頭の片隅に気づきがあれば,丁寧に患者の生活歴を聞くことにつながり,中皮腫を発見できる。

 また,緩和ケアの導入が遅れている背景には,中皮腫にかぎらず,“緩和ケア”の概念が患者・家族に正確に浸透していないことも挙げられる。“緩和ケア”をためらい,専門家の介入について,患者・家族が迷っている間に,病状が進行する場合もある。

 患者・家族への啓発はもちろんだが,医療従事者,特に緩和ケア従事者が中皮腫に関心を寄せ,知識を得ることが,今まさに必須の時期なのである。

 なお,発症原因が社会的なものであることから,患者・家族が利用できる経済的支援の制度を,医療者から伝えていくことも必要である。

◆ この文献の続きは、下記書籍からお読みいただけます。

Vol.23 No.4

緩和ケア 2013年7月号

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