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「緩和ケア」2013年3月号
特別収録 緩和ケアとがん治療の協働に向けて―これからの時代へのメッセージ①

柏木 哲夫(金城学院大学)
志真 泰夫(筑波メディカルセンター病院 緩和医療科)

 近年,わが国の緩和ケアは,症状マネジメントの進歩,がん医療における基本的な緩和ケアの普及,ホスピス・緩和ケア病棟,病院緩和ケアチームなどの専門的な緩和ケアサービスの増加,さらに地域での在宅緩和ケアのニーズの増大など,さまざまな面で発展してきている。特に,2007年4月に「がん対策基本法」が施行され,緩和ケアが「がん対策推進基本計画」にがん対策の重要な課題として取り上げられるようになり,わが国の緩和ケアに大きな変化がもたらされた。これらの変化の下で,ホスピス緩和ケアを担ってきた医師(以下,緩和ケア医)と,がん治療を担ってきた医師(以下,がん治療医)は,さまざまな場面で協働の機会が増えてきている。

 この度,ホスピス緩和ケアに長年携わってきた柏木哲夫氏は『死にざまこそ人生』(2011,朝日新書)を,また,がん治療の中でもがん化学療法に長年携わってきた佐々木常雄氏は『がんを生きる』(2009,講談社現代新書)を出版された。この2 冊を読み比べてみると,緩和ケア医のもつ考え方と信念,がん治療医の考え方と信念に,共通する部分と相異する部分とがあることが分かる。両者には,わが国のがん医療と緩和ケアに関わる,ある意味で「思想的な課題」が示されているように思う。

 そこで,第1 回は柏木氏,第2回は佐々木氏にそれぞれ志真泰夫氏がお話伺った。がん医療と緩和ケアの思想的な接点を探り,協働に向けて考える機会としたい。

◆ この文献の続きは、下記書籍からお読みいただけます。

Vol.23 No.2

緩和ケア 2013年3月号

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