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「緩和ケア」2012年9月号
らしんばん いのちの電話に何ができるだろうか

草刈 祐子(岡山いのちのでんわ協会)

 「これから死にます」電話の向こう側の声。「どうしましたか?」「私なんか生きていても,しようがないんです…」「いろいろつらいことがあるんですね,よかったら聴かせてください」ゆっくり聞かせてもらおうと気持ちを落ち着かせ,電話の前で姿勢を整える。1時間あまりののち「元気が出ました。今日はこのまま寝ます」「お休みなさい,またつらくなったらかけてくださいね」。

 「最期の言葉を残したくて…」と話し始める方もある。死を選ぶに至った人生の端々を聴かせていただく。「生きてくださいというのは酷に思えますが,私は生きていただきたいです。あなたとこうしてお話したこと,あなたのことは忘れませんからね」としかお応えすることができない。

 多くの方の人生を伺う。どんなに生きづらく,愚痴を言うしかできなくなっているとしても,それでもコーラーさん(電話の主)は懸命に生きている。今生きているその方の「いのちの証人」となるのが相談員の仕事と思っている。

◆ この文献の続きは、下記書籍からお読みいただけます。

Vol.22 No.5

緩和ケア 2012年9月号

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