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「緩和ケア」2015年6月増刊号
「やめどき」について悩む場面―これまで行っていた治療・ケアを続けるのかやめるのか?<4> 経口分子標的治療薬

宮本 信吾(日本赤十字社医療センター 化学療法科)

 がんに対する研究もめざましく進歩しており,たとえ進行・再発がんであっても,予後は飛躍的に延長している。特に,ある遺伝子変化によりがん細胞の生存に有利な細胞内情報伝達の活性化がもたらされ,増殖しているがん遺伝子中毒状態(oncogeneaddiction)であり,それらに対する選択的な分子標的薬のあるがんの場合は,顕著である。
 たとえば,EGFR*1)遺伝子変異陽性肺がんや,ALK*2)融合遺伝子陽性肺がん,HER2*3)陽性乳がん,慢性骨髄性白血病(ABL*4)転座)などが挙げられる。
 また,これらの分子標的薬の有害事象は,元来使用されていた殺細胞性抗がん剤と異なり,吐き気や嘔吐などの消化器毒性や全身倦怠感,脱毛などは軽微であり,quolity of life(QOL)は維持されることが特徴の1 つである。しかし,有害事象が軽微であり,特に,経口分子標的薬は在宅で内服できる簡便性から,終末期にこれらの薬剤をいつ中止するのか,難渋する症例を経験するようになった。
 本稿では,腫瘍内科医として,経口分子標的治療薬のやめどきを決める葛藤や経験に関して,エビデンスを踏まえて述べる。

◆ この文献の続きは、下記書籍からお読みいただけます。

Vol.25 No.3

緩和ケア 2015年6月増刊号

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