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「緩和ケア」2015年7月号
エシックスの知恵袋<5> 認知症の患者さんに繰り返される肺炎治療…。ほんとうに良いことなのか疑問です…。

瀧本 禎之(東京大学医学部附属病院 患者相談・臨床倫理センター)
金井 良晃(同 緩和ケア診療部)
海津 未希子(同 看護部 がん看護専門看護師)

 【事例】
患者Gさん,80歳代,男性。
家族同年代の妻と,60歳代の長男と同居している。子どもは3人いるが,2人は遠方に暮らしている。妻がおもにGさんの介護にあたっている。
 【経過】
 原疾患は,認知症と大腿骨頸部骨折であり,入院加療中に,せん妄と肺炎を合併した。骨折は治癒し,退院したものの,日常生活動作は回復せず,寝たきり状態となっている。1カ月前に,誤嚥性肺炎による呼吸不全で再入院となった。経過の中で認知症も進行し,現在は,苦痛に対して発声や抵抗を見せる程度で,具体的な意思表示ができない。再入院後の抗菌治療により,肺炎自体は10日程度でいったん治癒したので,胃瘻からの栄養と,内服薬を再開した。しかし,白湯から栄養剤へ経口摂取量を増やしていく途中で,投与後の喘鳴と痰がらみが著明となり,その直後,再び発熱と酸素飽和度の低下がみられた。
 2度目の肺炎は,2週間程度の抗菌治療で改善し,投与量や投与時間をより慎重に考えた経管栄養で,肺炎が再燃することなく現在に至っており,退院を考慮する時期となった。
 そこで,もし次に肺炎を起こした時に,今回と同様に,入院と抗菌薬治療を行うかどうかにつき,退院調整カンファレンスにて,臨床倫理専門家を交え,今後の治療方針を話し合うこととなった。

◆ この文献の続きは、下記書籍からお読みいただけます。

Vol.25 No.4

緩和ケア 2015年7月号

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