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「緩和ケア」2015年9月号
エシックスの知恵袋<最終回> この鎮静,倫理的に大丈夫でしょうか…。

瀧本 禎之(東京大学医学部附属病院 患者相談・臨床倫理センター)
金井 良晃(同 緩和ケア診療部)
海津 未希子(同 看護部 がん看護専門看護師)

【事例】
 〔患者〕
Jさん,60歳代前半,女性
 〔家族〕
同世代のご主人と2人暮らし。ほかには独立した子どもが2人,それぞれ近県で家庭をもっている。Jさんも家族も,「今回の化学療法が無効の場合は厳しい見通しである」との説明を受け,理解している。
 〔経過〕 
 1年前に,肺腺がん(がん性胸水でstage IV)と診断。ゲフィチニブを開始したところ,胸水が著減,以降分子標的治療薬で,長期にわたり病勢をコントロールできいていたが,1カ月前に肺内多発転移を認め,化学療法へ変更となった。
 ペメトレキセド単剤投与が1コース行われたが,2コース目の直前に呼吸困難が出現。画像上,胸水貯留は著明でなかったが,転移巣の増大と増加,びまん性の間質性陰影を認め,がん性リンパ管症の診断で緊急入院となった。
 入院後行われたパルス療法の効果はなく,オピオイドやベンゾジアゼピン系薬でも症状は緩和されなかった。緩和ケアチームの介入時,すでに酸素10L /分(リザーバーマスク)下でSpO2は80%台と,著明な呼吸不全であった。呼吸は促迫していて,起座位で「苦しい」と答えるのが精一杯の状態である。
 主治医は,原病はもちろん,今ある呼吸不全の改善も困難と判断し,終末期の苦痛緩和のためには鎮静しかないと考えている。緩和ケアチームへの依頼目的は,鎮静の方法についてであったが,適応を慎重に考えるために,倫理カンファレンスを行うこととなった。

◆ この文献の続きは、下記書籍からお読みいただけます。

Vol.25 No.5

緩和ケア 2015年9月号

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