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「緩和ケア」2014年7月号
死が近づいた時の症状マネジメントー質の高いエンドオブライフ・ケアを実現するために 気道分泌・死前喘鳴のマネジメント

小田切 拓也(聖隷三方原病院 ホスピス科)
福田 かおり(同)
森田 達也(同 緩和支持治療科)

60 歳代,肝細胞がんの男性患者,徐々に肝不全が進行し,3 日前から終日ほぼ傾眠状態で,経口摂取不能となった。尿量は50 mL/日と減少し,撓骨動脈圧も弱くなっている。採血では,総ビリルビン14 mg/dL,アンモニア150 μg/dL,尿素窒素70 mg/dL,クレアチニン1.5 mg/dL,と肝性脳症や腎不全を示唆している。肺転移,心不全を認めず,発熱や炎症性喀痰,聴診での局所的な雑音など,肺炎を示唆する所見はない。
当日朝より,呼吸に合わせて,喉元でゴロゴロ音がするようになった。病室(一般病棟の個室)の入り口からも聞こえるほど,大きな音である。表情筋はやや弛緩して,表情の変化は乏しく,体動もほとんどない。全身浮腫や顕著な腹水貯留を認める。主治医は,予後数日以内と想定している。
主治医より,推定予後が1 週間以内と説明を受けた妻が,2 日前から付き添っている。落ち着いて見ていられず,「窒息してしまうんじゃないか」「痰に対して治療をしてほしい」と医療者に訴えている。一方,患者の長男は,「いつ息が止まる
のかと思って看ているので,音がするのはまだ息をしている証拠と思う」と話している。
薬剤は,内服はウルソ,ラクツロースゼリー,リスペリドンが処方されているが,嚥下困難となっており,末梢血管より補液1 L と分枝鎖アミノ酸製剤400 mL を行っている。

◆ この文献の続きは、下記書籍からお読みいただけます。

Vol.24 No.4

緩和ケア 2014年7月号

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