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「緩和ケア」2015年1月号
エシックスの知恵袋<2> 「母には言わないで」という患者さん、決められそうにない奥さん

瀧本禎之(東京大学医学部附属病院 患者相談・臨床倫理センター)
金井良晃(東京大学医学部附属病院 緩和ケア診療部)
海津未希子(東京大学医学部附属病院 看護部 がん看護専門看護師)

<事例>
患者  Bさん,60歳代半ば,男性。妻と2人暮らし。子どもはいない。

家族  【妻】60歳代前半。Bさんの診断前から,うつ病にて近隣の病院に長期通院中で投薬治療を受ている。
    【実母】90歳代。遠方に独居で生活している。

経過  膵がん,がん性腹膜炎。昨年の診断時にすでに手術適応はなく,医師から,化学療法を行ったとしても残された時間は短いと説明を受け,外来にて2nd lineとなる化学療法を継続中であった。しかし3週間前から,倦怠感と腹部膨満感,食欲低下が増悪し,臥床している時間が多くなった。
1週間前頃からは,見当識障害や昼夜逆転傾向がみられ始め,経口摂取量も低下したため,3日前に全身状態管理目的にて緊急入院となった。せん妄と診断し,治療を開始したあとは,比較的意識清明で,疎通良好な時もあるが,見当識障害が著しく,意思疎通はほとんど図れないことのほうが多い。
Bさんは膵がんが診断された時から「とりあえず病気のことを母には言うな」と妻に話していた。残された時間が少ないことを感じた妻が,『このままBさんの病気や病状を義母に言わないままでいいのだろうか』と悩み,介入中の緩和ケアチームに相談してきた。

◆ この文献の続きは、下記書籍からお読みいただけます。

Vol.25 No.1

緩和ケア 2015年1月号

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